ガストロノミーとは
「美食学」と訳される“ガストロノミー”とは、料理を単なる味覚体験としてではなく地域の歴史・風土・文化との関係性の中で捉える概念です。
一皿の背景にある物語まで味わうこと。それが、成熟した食文化における価値として注目を集めています。
村上という土地が育んだ独自の食文化
日本海に面し、清流三面川と朝日連峰に抱かれた城下町・村上。
冬は雪に閉ざされる厳しい自然環境の中で、人々は保存・発酵・熟成の技を磨き、土地に根ざした豊かな食文化を築いてきました。
鮭文化に象徴される保存の知恵、城下町に息づくもてなしの精神、そして四季折々の山海の恵み。
それらが重なり合い、村上ならではの味わいを形づくっています。
城下町を巡り、古より受け継がれる土地の味をいただく。
それは単なる観光ではなく、村上の歴史を五感で体感する行為です。
村上に伝わる料理は、歴史と風土を凝縮した「もう一つの文化財」と言えます。
村上独自の食文化をめぐるモデルコースを、3つご紹介します。
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千年の恵み ― 村上鮭文化探訪コース
村上で最も大切に受け継がれてきた鮭文化をたどるコースです。
その背景にある物語に触れ、百種ともいわれる多彩な鮭料理を味わいます。
村上ならではの“もう一つの文化財”を体感する旅です。 -

時を醸す ― 発酵文化探訪コース
雪国・村上で受け継がれてきた「発酵」という営みをたどるコースです。
酒や味噌、醤油、塩引鮭など発酵文化に触れながら、風土と歴史が育んだ時間を味わいます。 -

静謐と彩り ― 村上茶と堆朱文化探訪コース
北限の茶所「村上茶」の精神と、国の伝統的工芸品「村上木彫堆朱」の技に触れるコースです。
静かな所作と鮮やかな朱。その対比の中に、この地が磨き上げてきた美意識が息づいています。
堆朱を実際に手に取り、茶器として使うことで、伝統は鑑賞品にとどまらず“生きた文化”として体感されます。